私たち個人で営んでいる小さな建設業者では、家を建てる上ですべてがお客様との共同作業です。
言い過ぎかもしれませんが、お客様が現場主任であり私たちがそのサポート役なのです。
構造や法律の難しいことは、私たちにお任せください。
当たり前の事ですが、それが私たちのモットーです。現場以外の経費が少なく人件費が少なくて済むのが、私たち個人の大工の特徴です。
私が今一番興味があるのが、自然素材をふんだんに使った「健康住宅」です。
自分の娘がアトピー性皮膚炎だとわかった時の不安感がきっかけでした。
健康に安心して暮らすため、今の自分に何が出来るのか?家の造りや居間・寝室の改装でした。
クロスや新建材の使いすぎや採光条件、通風状況などいろいろな要素を集めて健康住宅造りを考えなくてはなりません。だからといって、昔造りの家が最高だという訳ではなく、新しい物と古い物とをいかにうまく組み合わせることが出来るかが難しく楽しいところです。
外観は和風であっても洋風であっても、お客様の好みが優先されていいと思います。でも構造のうえだけは、やはり長年受け継がれてきた在来工法、たとえば「飛騨の匠」と称される技術(手刻み)等を用いて、飛騨高山で育った木を多く使うことが一番いいと思います。高山市産の木は、夏は34度~36度、冬は-13度~-15度といった厳しい環境の中で育っています。夏と冬とで50度も差があるおかげで、多少色目にむらはありますが、目は細かくて丈夫なことが特徴です。構造材には、何にでも使える桧、軽くてしなりのある杉、目が美しくやわらかみのある高山独特の姫子松、腐りに強く硬い栗といったいろんな種類の木を使います。
内装には、木の持つ本当の美しさを生かした総ヒノキ板張りの部屋、珪藻土や漆喰を用いて真っ白で明るい部屋、壁やふすまに和紙を貼った部屋など和風・洋風を組み合わせて考えることが可能です。
板材に使う木の種類でも、節が赤く木肌は白とピンクが美しい桧、高級感があり赤みと白みの差が美しい杉などいろいろな種類の木を組み合わせる事で美しさと楽しさも増します。さらにこういった木材にひまわり油や大豆油や亜麻仁油から出来た塗料や柿渋を使用して美しさを引き立たせることも出来ます。
こういった昔から伝わる事を上手く利用することで、シックハウス症候群で問題となっている化学物質ホルムアルデヒドやトルエン・キシレンなどの発散を最小限に抑える事にもつながるのです。そして、こういった伝統を重視した建物に高断熱性が得られる外断熱工法や、床暖房、アイランドシステムキッチン、サウナ・ジェットバスの付いたユニットバスや融雪設備の整った屋根など、新しい事を取り入れていけば、お客様に合った健康住宅が完成すると思います。
大工の手刻みと言われる加工は、後世に伝えたい最高の技術です。
桧、杉、松、栗といった豊富な木の種類。硬い、柔らかい、腐りに強い、木目が綺麗といった木の特徴をいかして使用していく。柱や梁、一本一本手作業で加工していく様は、芸術ともいえると思います。
屋根の重みに耐えるために使う登り木。丸太です。自然の中で、曲がって生えていた木を活かして梁に使う。より一層頑丈にするために二段、三段と組み上げて、なおかつそれが普段の生活で目に見えるように使う。そんな遊び心を忘れずに、加工を続けています。
自分は、3人の子どもがいます。私自身積極的に子育てに参加してきたつもりです。
子どもの為に家を建てる上で、子育てに必要なことが幾つかあると思います。
などを考慮する必要があります。それに、どこで遊んでいても子どもの笑顔が感じられるリビングやフリースペースなど、間取りを大切に考えます。環境的にも、明るい光、季節を感じることの出来る風、日本人の心ともいえる和を取り入れた空間を造る。特に和の空間は、飛騨の木材、和紙、漆喰といった伝統的な自然素材を使って仕上げる。その空間の中で子育てをして、和の心を素肌で感じて育ってほしい。日本全国、もしくは世界へはばたいていった時に、この空間で育てた感性をいかして活躍してくれることを願い造り続けたい、こう思っています。
私たちは営業能力や宣伝能力では、大手建設会社にはかないませんが、お客様の希望に数多く答えられる事ができ、より良いものをより安く提供する事が出来ます。それにアフターサービスにも自信を持っています。
何か住宅に関して心配な事や相談したい事がございましたら、どんなことでも是非ご連絡ください。
やまけん建築 山下健一
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